2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』読了。

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)作者: コンラートローレンツ,Konrad Lorenz,日高敏隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1998/03/01メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 156回この商品を含むブログ (86件) を見る 旧約聖書の述べるところにし…

床屋政談(床屋は放送禁止用語)

肯定的でも否定的でも、年金制度を論ずる者はまずSFを一冊読むべきである。2050年に《ポリス》ができたらどうするつもりだ! (訳:なぜ四十年後の平均寿命を八十五歳で計算するのかね?)

『どんがらがん』感想の補足。

id:rindoh-r:20060114の続き。 なんとなく新しい本を読む気力が湧かないので、アヴラム・デイヴィッドスンの『どんがらがん』を再読中。やっぱり短いのは良い。論文書きの合間の息抜きに向いているなどと自己を騙すのに向いている。 再読して改めて感心した…

今週のバキ(9号)

ところで今週のザ・ニュー・バキは凄かった。全国三十万の顔も知らぬチャンピオン読者たちがたった今この瞬間自分とまったく同じ緊張感を味わいながらページを繰っているのではないかという大変心強い錯覚。根拠のない確信。 刃牙「親父は俺を喧嘩相手と認め…

JOYSOUNDは神。そして本物の神は死なない。

あ、ちなみに『氷原の貴公子』はJOYSOUNDに入ってるからみんな歌うと良いよ。《湖に浮かぶ白鳥は 人知れず水をかく》とか《星空に浮かぶ白鳥は 寒いほどさえわたる》といった観察日記ぎみな歌詞を堪能すると良い。 というかJOYSOUNDはヤバいね。ピロウズはあ…

週刊少年ジャンプ8号感想

どんなに忙しかろうと、余裕がなかろうと……今週のジャンプをスルーするわけにはいかない。それくらい面白かった。『HUNTER×HUNTER』の復帰で久しぶりにフルメンバー揃ったってこともあるけど、それだけじゃなく、全体的にレベル高かった印象。夢中で読んでし…

迫りくる白き戦慄

さすがに論文の締め切りが迫ってきて、毎日毎日益体もないことを書き連ねるような余裕はなくなってきた。なにせ今日の昼からプレゼンの予行演習的なイベントがあるにも関わらず現段階(午前五時)でパワーポイントの資料ができていない。レジュメ? レジュメ…

森博嗣『レタス・フライ』読了。

レタス・フライ (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/11メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (209件) を見る 森博嗣の最新短編集。レタスのフライでレタス・フライ。あれですか、今度は Let Us Fly の駄洒落…

『ドッグヴィル』がGyaoで

お、GyaOで『ドッグヴィル』が観られるみたいですよ(R-15だったのか。そりゃそうか)。長い上に鬱映画なので疲れますけど、基本アイディアだけでも観る価値はあるかと。推奨ルート:Gyaoでさわりだけ観る→興味が出たらDVDかビデオで。あの作風に対してGyaO…

アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』読了。

どんがらがん (奇想コレクション)作者: アヴラム・デイヴィッドスン,殊能将之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/10/26メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (126件) を見る アヴラム・デイヴィッドスンを偏愛するという殊能将之先…

続・Hワード。人間扱いする/ しない

「私はトンデモを人間性の一部と考えているので、わりと放任主義です」 http://www.alles.or.jp/~spiegel/200512.html#d03より、引用の引用 わはは。面白いし、確かに僕もそういう対応をすることはあるけど、やっぱりイーガン先生には怒られるだろうな。「そ…

『万物理論』感想。というかHワード。

万物理論 (創元SF文庫)作者: グレッグ・イーガン,山岸真出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/10/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 167回この商品を含むブログ (269件) を見る グレッグ・イーガン『万物理論』読了。 くはー、面白かった。科学・宗…

本日の森博嗣

工作をしていてよく感じるのは、「運を天に任せるな」という教訓だろう。指先にナットをのせて、狭いところへ差し入れ、なんとかネジを締めようと努力するときがある。何度かナットを落としても、くじけずトライすることがある。そういうのが、運を天に任せ…

貴女は豚のように豚を食べる

『漫画に「合理的な豚』は登場するか』(インターネット殺人事件より)。 《合理的な豚》自体は囚人のジレンマ系のゲーム理論の例のアレだが、こういった抽象的な限定状況の細部を詰めていくことで良質なサスペンスが生まれるんだよ、というお話。DEATH NOTE…

『Fate/stay night』のアニメ第一話

観た。 目にも止まらぬ速度でくり出される説明につぐ説明。一話で主要登場人物四分の三ダースくらい捌いた、すげえ。間桐慎二くん(萌えキャラ)を次週に回したのは英断であろう。 しかしこのスピードで語られると、ゲームのときにはスルーできたこの世界の…

ジャンプ6・7号感想

読んできた。今年最初のジャンプ感想、行くぜ。 <週刊少年ジャンプ6・7合併号感想> ◆アイシールド21 「稲垣先生どーいう気だ!?」 「勝つ気さ!!」(神龍寺ナーガに) 普通に驚いた。ラスボスだと思ってたんで。 第二部開始直後じゃなかったら神龍寺に勝…

世間はそれを引きこもりと呼ぶんだぜ

あべ、もうジャンプ出てるんじゃん。コンビニで見かけるより先に友人の日記でそれを知るあたり、僕も着実にサイバーパンクの人になりつつあると言えよう。

我々はどこに向かおうというのか / 引き続き古畑任三郎Final・第三夜

以下の日記に対して「他人を、それも不特定多数の人間を安全な場所から見下して悦に入るとはふてえ野郎だ。品性下劣!」などと思われる向きがあるかもしれないのだが、そして確かにそういう面がないとは言わないのだが、しかし、この文章の主眼はそこにはな…

古畑任三郎Final・第三夜(ネタバレ)

松嶋菜々子の回。 見え見えの入れ替わりトリック・と見せかけて本当は入れ替わってない、くらいやってほしかったぜ。『倒叙形式なのに犯人を誤認させる』というもの凄い斬新なことになったかもしれない。

乙一『失はれる物語』読了。

失はれる物語作者: 乙一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (176件) を見る なかなか粒揃いな短編集。お気に入り順位は『Calling You』>『マリアの指』>『失はれる物語』>『しあわせ…

『道士郎でござる』最終回によせて

自分が『道士郎でござる』の訃報に接し、どれほどの衝撃を受けたかはいかに文字数を費やしても書きおおせるとは思われぬ。今はとても書けぬ。ただ言えることは、主人公・健助殿のキャラクターと彼の置かれた状況設定はなかなかに挑戦的であり、我々のごとき…

昨年の十冊

鬼に笑われない日記・第二弾。去年読んだ小説のベスト10を決めてみるぞ。大して読んでない上に偏ってるのでブックガイドとしての価値はゼロだ。でもそんなのいつものことだ。気にしない気にしない。 1位:グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(id:rindoh-r:…

年以外に明けるものなし

ロケンローの祭典で年を越してその足で親戚まわりして京都風の甘い雑煮食ったりして。形ばかりの初詣をして家帰って数日振りに自分のベッドで寝たら首を痛めたりして。年が明けると気が滅入るのはなぜか? 修論を書かねばならないからだ。決まってる。決まっ…