日々のことどもその四 最後の図書館編
荒れ狂う春嵐の中図書館へ赴く。
この街はもうすぐ離れることになるので、いつものように予約を入れるわけにはいかない。置いてある本からのみ選ぶことになる。選んだ。
・ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』
・シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』
・倉阪鬼一郎『十三の黒い椅子』
・森博嗣『すべてがEになる』
結構大物かもしれない。引越し日までに読み切れるかしら。道半ばで本を返すなどという屈辱が、この私の人生にあって良いわけがない。頑張ってどうなるものでもないし頑張って本を読むなどそれこそ屈辱であるが、言葉の意味も考えずとりあえず言っておく。頑張ろう。
『すべてがEになる』は森先生の1998年頃のweb日記。僕の信仰レベルもついにこの階層までやってきた、そう思うと手に取っただけで感無量である。
「ここから先は戻れないぞ。」
→A.進む
B.ちょっと待て
僕はAを選んだ。