我孫子武丸『まほろ市の殺人 夏 夏に散る花』読了
- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: 文庫
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このことには我孫子自身も引け目を感じているのか、トリックよりもドラマを主体としたつくりにはなっている。なっているが、それにしてはこのお話はちょっと短すぎる(文庫で120ページくらい)。感情移入する間もない。結果、ミステリとしても、感情高揚ものとしても、中途半端なものが出来あがってしまった、という印象である。
やっぱり中編という長さは難しいのだな。我孫子先生ほどの巧打者でも戸惑ってるもの。同じ条件下であれだけのことをしでかした麻耶雄嵩(id:rindoh-r:20051205)はさすがに規格外。
評価:【B】