2006-01-01から1年間の記事一覧

週刊少年ジャンプ4/5合併号感想

◆NARUTO(ナンバー336:一転、窮地…!!) 今週のナルトは面白いのでは? 珍しくちゃんと頭を使っているのでは? と友人にメールを出してみたところ「モルダーあなた疲れてるのよ(大意)」という返答を頂いた。まあ確かにね。冷静に読み返してみたら雑な作戦…

米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』読了

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (658件) を見る 諦念と儀礼的無関心を自分の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの…

俺の人生の物語・第九夜

ジャポンの俗習に“年賀状”なるものがあるということを実に六年くらいぶりに思い出した now a day である。思い出さされたのだ、世間の黒い風によって。ええーこの私が? 年賀状を? 職場の皆さんに? 出す? マジか? マジで言っちゃってんのか、お前? と思…

週刊少年ジャンプ3号感想

ちょっと時間があったので、久々にテニス以外の感想を。 ◆NARUTO 1.せっかく四属性撃ち分けられるのに弱点を突こうという発想のまったく出てこない角都さん問題 属性の強弱関係という新概念が登場した直後の戦いなんだから、普通「こっちの打つ術打つ術すべ…

今週のテニスの王子様(Genius 328 『本家』)

ああ、タカさんの活躍*1観るのって久々だなあ……。タカさんの試合って、なんかこう、ケロッグ・コーンフロストのCMみたいで良いですよね。いや、グゥーレイトォォ! のコマがそれっぽいってだけなんですけど。 血を吹き、テニス史上かつてないレベルの吹っ飛…

『重機人間ユンボル』感想(第1工程 『生まれるユンボル』っていうか『いきなり姫』)

始まりました。僕らの武井宏之大先生が描く新感覚重機ファンタジー。失われた祖国を再建(文字通り)するために体は子供・心はおっさんの重機人間・ユンボルくんが大活躍ですよ! なんだそりゃ! 「ドヴォーク重機士団 只今現場に見参だ」の見開き 主人公ら…

今週のテニスの王子様(Genius 327 『ライバルだからこそ』)

ぎゃ、逆トリック……! こうも完全に裏を衝かれようとは……ッ! 何がすごいって、読者が覆面・即・入れ替わりを意識するであろうことが当然のこととして折り込まれているのがすごい。言い換えればその程度の発想が出てこない奴はハナから相手にしていない。一…

浦賀和宏『透明人間』読了

透明人間―UBIQUITY (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (30件) を見る やーい島荘ー。島田荘司主義ー。(大鑑巨砲主義的な意味合いで) いや、実際のところ…

東のツンデレVS西のクーデレ、頂上対決 / 『人間は考えるFになる』

人間は考えるFになる作者: 土屋賢二,森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (67件) を見る 土屋賢二 / 森博嗣『人間は考えるFになる』読了。対談本です。お茶の水女子大学教授にしてエッセイ…

「再チャレンジ可能社会」の究極系としての生まれ変わり思想

・中2「絶対に生まれ変わる」と自殺 絶対におれは生まれ変わる。もっとできる人間になってくる。 インドにゃ悪いが、やっぱり危険思想だよなあこれ。心から信じてはおらずとも、いざという局面でこれに背中を一押しされるってのは僕にも(“石の心臓”と呼ばれ…

本日のモンキー・パンチはアメリカ人

・マックス・エルンスト『百頭女』 今の今までずっと“もずおんな”だと思ってた。そりゃ百舌女だ。

『重機人間ユンボル』から香る打ち切り臭は異常 / 再来週のジャンプ

まだ始まってもいない漫画の打ち切りをここまで心配したのはいくら僕でも人生初だ。願掛けの意味も込め、今日から一人武井宏之強化月間を開始しようと思う。とりあえず恐山ル・ヴォワールを毎朝暗誦(しまったこれ別れの詩だ!)。

俺の人生の物語・第八夜

通勤途中に皆川博子『死の泉』を読み始めて朝っぱらから死にたくなる(第二次大戦下のドイツの話)。小田急線車内、人口密度的にはガス室とさして変わらんのではないだろうか。

今週のテニスの王子様感想(Genius 326 『モノマネ王子』)

かくして、覆面即入れ替わりという我々の判断の正しさが証明されたわけですが、この程度のことで許斐先生に一矢報いたなどと図に乗ってはなりません。まだなお、『二人はいつ入れ替わったのか』という問題は残ります。 青学勝利で試合終了、覆面を脱いだ二人…

谷川流『涼宮ハルヒの消失』読了

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/07/01メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 232回この商品を含むブログ (809件) を見る ・読んだ。涼宮ハルヒ系列の中で一番評判の良い四巻め。 ・読…

俺たちはKanonについて語るのがちょっと好きすぎる

Kanon 1 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2007/01/01メディア: DVD クリック: 55回この商品を含むブログ (132件) を見る 「誰相手でも小一時間話し続ける自信があるよ」(友人・談) うん確かに。 【便利病の元祖、ここにあり!】 死期が秒単…

お便り紹介

メールフォームを設置して以来、続々とお便りが届いてますよ!(三通くらい) 今日はそのうち一通に対するお返事。 リンドウさんのテニスの王子様ミュージカルについての見解をお伺いしたいと常々思っております。 思っておられましたか、常々に! これは気…

今週のテニスの王子様感想(Genius 325 『意地を張れ!!』)

ついにヴェールを脱いだ“四天宝寺の奈良じゃない方”こと一氏ユウジ真の能力。その名も『モノマネ』。すわ樺地・無我に続く第三のコピー能力か、と考えてしまいがちなところだけれどちょっと待て。あの許斐先生が、氷帝戦において既にコピーVSコピーを描き終…

浦賀和宏『ファントムの夜明け』読了

ファントムの夜明け (幻冬舎文庫)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/03/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (27件) を見る うーんどうだろう。なんかふわふわした話でした。ふわふわ。 最後までジャンルが掴めない、って…

スルー力は有限と微小の焼きたて!!ジャぱん

『焼きたて!!ジャぱん』の黒崎のおっちゃんが助かった理由ほどスルー力が試されるシーンは珍しい。 ──『続・インターネットの殺人』より ×黒崎→○霧崎ですよイン殺さん! というのはまあ、要らぬ揚げ足でありますが。 そもそも前回、「パンをぶつけられて人が…

ファック文芸部誌をファック読了

読み終わりましたよーファック! いずれ劣らぬ怪作ばかりでしたけど、その中から特にお気に入りの三作をここに紹介致しますぜシット! 『バール、金、銀』 id:sloegin氏 頭が茫洋とした感じの大学教授が突如現出した巨大扇風機に飛ばされながら「これはいけ…

不意を衝く人格発見 / 浦賀和宏『彼女は存在しない』感想

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/10/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (50件) を見る 素晴らしい。実に見事な『人格発見』様式*1である。 完全にDQNだと思ってたあんちくしょ…

キリンジTour2006 〜負け犬は路地で嘔吐〜

・仕事帰りにライブ行ってカラオケ行って帰って寝たら十二時間経ってた。今日に限らず、最近五時間睡眠サイクルが崩れてきている。冬だからか。でも負けるわけにはいかないぜ。俺はまだ森博嗣になってない。 ・で、ライブであるが、スーツでも全然問題なかっ…

佐藤大輔(作)/伊藤悠(画)『皇国の守護者(4)』

皇国の守護者 4 (ヤングジャンプコミックス)作者: 伊藤悠,佐藤大輔出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/11/17メディア: コミック購入: 5人 クリック: 31回この商品を含むブログ (229件) を見る これにて終結、北海道(作中地名では“北領”)撤退戦。原作小説…

熟れすぎた夢を 小さな星に焼きつけろ

さて明日はキリンジのライブに行ってきますよ。仕事帰りなのでスーツで。大丈夫だろうか。まあキリンジだし、落ち着いた感じだろうとは思うのだが。

今週のテニスの王子様(Genius 324 『ポーカーフェイスを手に入れろ!』)

「凄ぇ〜っ ポーカーフェイスだ 何考えてるのか全然わかん無いっス!」 (青学一年・談) うん、確かに。「相手が試合中に笑わせてきて困るから覆面をかぶって対抗する(そして実際それで解決する)」という発想は何考えてるんだかさっぱりわからない。論理…

携帯の変換予測を見れば本棚以上にその人がわかる

とはよく言ったものですが、本日、僕の携帯に一文字「て」と入れた際の変換予測は第一候補が「テニス」、第二候補が「手塚」でした。社会人としてさすがにどうかと思いました。

死ね、テキスト論者、死ね、と友人は言った

書評メソッドの話。 「それならあらすじを話してやろう。読む愉しみを奪うことにはならないからな。私はねたみ深い男だから、私の話すあらすじはおもしろいぞ」 「ねたみ深いと、どうしてあらすじがおもしろいんですか?」 「実物よりも私の話のほうをおもし…

俺の人生の物語・第七夜

「この世には許せねえものが三つあ(中略)そして『皇国の守護者(4)』をどこにも置かねえ田舎町だ」 この町に移り住んでからもう半年が過ぎましたが、本当に度しがたいことばかりです。そもそも本屋が二軒しかない。しかもうち一軒は in ダイエー。お前それ…

今週のNARUTO

連載開始から七年変わらぬ「すべてを影分身で解決する思想」に、我々は感動の念を禁じ得ないのです。