俺の人生の物語・第十三夜

 街中で日本刀を持った気違いに追いかけられた経験はありませんが、部室で角材を持った気違いに思い出話を披瀝された経験ならあります。彼女は最後、これから郷里に帰る旨を私に伝え、浮くような足取りで部室棟を去っていきました。三年前のゴールデン・ウィークの話です。