私の桶はこの夏のアウトライン
今度はゼミ合宿で熱海へ行っておりました。というとゴージャス感あふれる印象ですが、宿泊施設は大学の実験場に併設する寮。着いてまずすることは掃除。四年生がゼミ発表をする間に我々院生が炊事。そのためにまず車を二十分走らせて買い出し。それでもまだ遠い海。極めつけに管理人のおっさんが偏屈。なんか知らんがデフォルトでキレ気味である。
「あのおっさん、キャリブレーション必要なんじゃねえか」*1
帰り道、富士山近くまで寄って有名な柿田川湧水地を観光。富士山の雪融け水が一旦地下水になり、数十年を経て流出する地域である。湧水点はいくつもあるのだが、そのうちの一つにとんでもなく水が青く見える地点があった(上記の写真。湧水点の周囲を桶状のコンクリートで囲い、飲み水として利用している)。
桶の深さは精々3、4メートルといったところ。この程度の深さでこんなに青く見えるものだろうか? 同行していた助教授に訊いてみる。
「この青いのはあれですか、海が青いのと同じ理屈ですか?」
「? 海が青いのは、空の色が映っているからだろう?」
理学部の教官といえど、知らないことはある。当たり前のことだが、ショックではある。*2