n個の物語形式の一つ、『予言』 / 週刊少年ジャンプ3・4合併号感想

 ◆NARUTO
 オビトもう死ぬのか!
 多分次回で番外編の最終回だろうけど、この話数でやるんならせめて初めから写輪眼開眼してなくちゃ……。せっかく『予言』という魅力的な物語形式*1を使ってるのに、それがあんまり生かされていない。もったいないなあ。
 ◆HUNTER×HUNTER
 (苦戦→能力解説→圧勝)×6セットは流石にしんどいと思います。そしてバトル・カンタービレは非常に良くない。いくらでも技を後出しできてしまう。制限のない念能力なんて心臓病の完治した三杉くんみたいなものですよ。
 ◆テニスの王子様
 桃城「何だ今の動き…は!?」
 に対し、友人は呟く。
 「何だって言われても……いつもの“断絶”*2じゃん」
 それはともかく、各所で話題沸騰中*3のキテレツこと木手永四郎が早くも登場。黒タンクトップが気色悪いのなんの。
 ◆武装錬金
 お、ちゃんと解説入った。つまり前回の話はちょっと構成ミスで、加えてアオリも間違っていた、とそういうことか。核金壊したわけじゃないのね。納得。
 さて、早くも登場したキャプテン・ブラボー。この展開の早さに危機感(打ち切りの)を示す向きもあるようですが、僕はそんなに心配してません。この程度の死臭にはもう慣れっこさ。

*1:この番外編が始まった時点で、我々読者は、オビトが死に、そして彼の写輪眼がカカシに受け継がれる、という結果を予め知っている。知っている、というのは表現が強すぎるかもしれないが、少なくとも九割方そうなるだろう、と予想している。よって作者は、『読者のその予想を上手く利用した話しづくりをしなければならない』。このことは、そのうち稿を改めて。

*2:許斐剛最秘奥の一つ、“コマ間の断絶”。凡百の漫画家ならばどうしたって逃れることのできない、コマとコマの間の空間的・時間的連続性を強制的にキャンセルする。「たった今『時間』が……! 飛んだぞッ!」「許斐剛の射程に入ったッ!」

*3:http://internet.kill.jp/d/200411.html#d29_t2 とか。