神はサイコロで遊ばない。神はRPGツクールで遊ぶ。

「そうだ、そうだよ、結局のところ、60億人の僕らが遊んでいるところのこのゲーム、こいつにセーブ機能がないことが問題なんだ。一箇所でいい、今この地点にセーブポイントを、たった一つでいい、作ってさえくれれば、五年ほど図書館に棲みついて小難しい本を読み漁り、衒学趣味を過剰にほどこした小説一つ引っさげて華麗に文壇デビューとか、絵描きの友人そそのかして萌え絵を描かせ、SFとミステリとラブコメを巧いこと混ぜたシナリオでノベルゲームでっち上げて口コミで人気で一財産とか、そういう道だって試せるのに!」
「安易なセーブ&ロードはプレイヤーの意志決定を無効化し、延いてはゲーム性をスポイルする。飽きさせない、という一点において、神さまって人は相当よくやってくれてると思うけどね」
 全くもって神って奴は、コスティキャン先生に傾倒しすぎなきらいがある――そう言おうとしたところでリンドウくんは、神がコスティキャンに傾倒してるのか、はたまたコスティキャンが神に傾倒してるのか、よくわからなくなってしまうのでした。
 参考:馬場秀和ライブラリコスティキャンのゲーム論