ドストエフスキーだってオレが電波で動かしてるんだ
まだまだ溜まってます。さくさく読書感想文。さくさく。
大槻ケンヂ『新興宗教オモイデ教』【B】
- 作者: 大槻ケンヂ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/04
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (104件) を見る
「誰かがジルバを踊り出したら、すぐ一緒になって踊り出すような人たち?」は良いなあ。特に関係があるわけでもないけど、『マルホランド・ドライブ』に出てきた地元のジルバ大会に優勝したことだけが心の支えな女の子を思い出した。ジルバってのはいかにも社交、いかにもパーティだから、それを遠景で眺めるのはなかなか切なさ喚起力に優れている。
村上春樹『羊をめぐる冒険』【B】
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1982/10/13
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
この人が国民的人気を得ているというのはやっぱり違和感あるよなあ。どういうめぐり合わせだろう。
サン=テグジュペリ『夜間飛行』【B】
- 作者: サン=テグジュペリ,堀口大學
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1956/02/22
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (209件) を見る
とりあえず、堀口大學の格調高い訳文、特に倒置法の多用に疲れるが、それを帳消しにする程度には面白い。てっきり航空機乗りが主人公だと思っていたのだけど、そうではなく、航空輸送会社の支配人、自らは飛ばない男の方が主人公なんですね。この男、支配人リヴィエールの言葉のいちいちが美しい。一切の妥協・例外を許さぬ洗練された精神、彼は航空機乗りではないが、その心は航空機だ、流線型だ。そんなようなことを感じました。ラストの一文は凄い、格好良すぎる。
む、全部【B】か。でも【B】ってのは結構偉いもんなのよ。