今夜は眠れない
なにせ起きたの夕方六時だったからな。前日ひさびさに麻雀やったことでなまってた麻雀脳が筋肉痛を起こしたのかもしれない。情けないことである。首も相変わらず痛いし。
そういうわけで、もう少し感想文でも書こう。《眠れない夜には読書感想文を》。思えば小学生の頃の僕は読書感想文が嫌いだった。理解に苦しむ。
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/30
- メディア: 単行本
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『かつて子どもだったあなたと少年少女のための"ミステリーランド"』シリーズ、小野不由美のターン。トラウマ本ばかり読んでないで、たまには正統派ジュブナイルサイドを読んでみようではないか、そして郷愁にひたったりしてみようではないか、そうすればこのくさくさした心も潤うかもしれないではないか、などと考えて手を伸ばす。伸ばしたのだが――。
なぜだろう。なぜこんなにわくわくしないんだろう。
要素を取り出せば、面白そうな箇所はあるのですよ。座敷童子当てとか。というかこのワードに惹かれて読んだようなものなんだけど、これの扱いが結構おざなりというか、幻想的な楽しさみたいなのが伝わってこないからかな。やっぱり座敷童子ときたら、宮沢賢治の『ざしき童子のはなし』的な、アイデンティティに関わる不気味さがほしいんです。だって、一人増えても誰も気づかないってことは、一人減っても誰も気づかないってことですよ。怖いじゃないですか。どきどきしちゃうじゃないですか。そういうのが生かされてないんだよなあ。もったいないぜ。
まあ、犯人当てはそこそこ真面目に作ってあるし、まっとうな教訓もあるし、子どもに安心して読ませられる本ではあると思う。が、そんなものは僕の評価基準には入っていないのであった。むう。
評価:【C】