ジャンプ6・7号感想
読んできた。今年最初のジャンプ感想、行くぜ。
<週刊少年ジャンプ6・7合併号感想>
◆アイシールド21
「稲垣先生どーいう気だ!?」
「勝つ気さ!!」(神龍寺ナーガに)
普通に驚いた。ラスボスだと思ってたんで。
第二部開始直後じゃなかったら神龍寺に勝って最終回だと確信しますよこれ。スラムダンクの山王戦みたいに。
ああでもアレか? もしかしてまた、稲垣先生お得意の例のアレか? 一回戦で神龍寺に負けたところでヒル魔が「安心しろ、関東大会出場校は全チーム全国大会に出れる」とか言い出すのか? 全国大会でリベンジか? あり得る。大体全国っつってもアメフト部のある高校の数なんて知れてるだろうしな。
◆NARUTO
カブトさんは木の葉の忍と見せかけて大蛇丸の腹心と見せかけて暁のスパイと見せかけてやっぱり大蛇丸の腹心であった。これが世に言う「NARUTOにしては頭を使った展開」である。であるが、大蛇丸さんが何をしたいのかが良くわからない。サソリを始末するつもりで、そのサソリ(本当はヤマト)が自分の存在に気づいてないっぽいんだから、小芝居なんぞ打たず素直に奇襲かけりゃ良かったのでは。
◆BLEACH
昨年末、最近のBLEACHが楽しくて仕方ないという旨の発言をした私であるが(id:rindoh-r:20051230)、今週がつまらないことは認めるにやぶさかではない。いや、勝つとわかってる雑魚戦を一週で終わらせるってのはとても正しいのだけれども。ぐむう。
まあバトルが面白い漫画じゃないからね、と言ってこの作品の存在意義の九割を破壊してみるのはどうだろう。
◆ONE PIECE
考古学者と世界政府の対立は科学者と無知カルト(C:グレッグ・イーガン『万物理論』)の対立、かと思いきや単純に都合の悪い事実があったのね。まあ、この単純さが良くも悪くもワンピースクオリティであろう。
◆ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ただでさえ最大MPを少なめに設定されたこの世界で、切り札は更なるMP消費が必要ときた。これで煉の少ない人間はこれまで以上にクズである。相対的にロージーの立場が上昇だ。
◆内水融さんの読み切り
完全になめていた。昨日友人から『カインの人の読み切り超面白い。やばい』というメールを受け取った際も、何の疑いもなく『逆に面白い』の意味だと解釈していた。私が間違っていた。見直した。まっとうな意味ですごい面白かった。
ただ今のジャンプに馴染む作風ではないなあ、とは思う。これを連載作品化しようと思ったらどんな手術が必要なのか、想像つかない。掲載誌を移った方が良いのではないか(しばらくできないんだっけ? ジャンプデビューすると)。
ああそうだ、タイトル『FOREST』だ。もうちょい色気のあるタイトルはなかったのかね。
◆テニスの王子様
今さらではあるが、樺地の持つコピー能力と《無我の境地》との違いを確認することができた。即ち「樺地は実際に試合で技を受ける必要があるが、《無我の境地》使いは一度見ただけでコピー可能である」。《無我の境地》は《虚無への供物》の上位互換だったのだ。もっとも、樺地が《無我の境地》の上位互換であるところの《百錬自得の極み》を手にした今、この分類が役に立つことはないであろうが。
今週のチェックポイントは他に二つ。一つめは普通のツッコミであり「下克上等って技名だったんかい!」であるが、これは普通のツッコミであるためこれ以上の発展はない。注目すべきは二つめ、跡部様の「それくらい素でできるぜ」発言である。素。ここに私は《無我の境地》に頼らず《無我の境地》に対抗する方法の萌芽を見た。
「フッ 無我の境地か……笑わせる。これが俺の答えだ」
(ラケットを持つ右手を天に掲げ 空いた左手で地を指さす跡部)
「――俺は俺だ。ただひたすらにオ・レ・サ・マ・だッ!!」
(ラケットに稲妻が落ち 電気的オーラが跡部の全身を覆う)
「あ、あの構えは……!」
「知ってるのか乾?」
「己を捨て心を空にすることで莫大なエネルギーを生み出す無我の境地とは真逆の発想――この世に己以外の存在を許さないという圧倒的自負心を源とする……《天上天下唯我独尊》だッ!」
「俺様の――『存在』に酔いなッ!!」
結局オーラかよ。
あと許斐剛のケガの理由が「風林火山・『火』のフォームをとってもCOOLに描くためアシさんにポーズを強要したら棒で殴られた」とかだったら良いな。何が?