乙一『暗いところで待ち合わせ』読了。

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

 目の見えない女性の家に警察に追われる男が忍び込み、勝手に隠れ住んでしまう話。設定だけ聞くとホラーだが、展開はやけにほんわかした方向へ。映画化も進んでおり、主演は田中麗奈だそうな。
 基本的に『失はれる物語』(id:rindoh-r:20060105#p2)と同じ感想。状況の設定は大変魅力的、けどそれで250ページ持つか? というと微妙なライン。主人公二人には共感できるし、良い話なんだけど、さすがに三回目だからなぁ*1。いい加減食傷だ。いわゆる『白乙一』作品はもう読まなくていいかな、という感じ。
 
 評価:【B】

*1:『Calling You』『しあわせは子猫のかたち』と本書を併せて三部作と呼ばれている。作者自身に。