週刊少年ジャンプ13号感想

 ひさびさにジャンプの話でも。
 ◆ONE PIECE
 タイマンバトル×六セットはさすがに勘弁と思っていたので、ゾロと王様が合流したのは助かる展開。CP9が全滅するまで何週かかるか、今から数えておこうと思う。十五週以内で片づくようなら、法王庁にて奇跡認定。
 ◆アイシールド21
 ずっと棚上げにされてきた問題がついに表面化。「で、モン太って結局何が凄いの?」
 よく考えるまでもなく、野球の外野守備とアメフトのキャッチって大して共通点ないですよね。さあどうなる。
 ◆太臓もて王サーガ
 黄色信号。今どきコマ外自分ツッコミはヤバい。
 飛呂彦先生のお墨付きをもらった(未確認情報)せいか、ちと舞い上がりすぎなのではないでしょうか。
 ◆ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
 わざわざ電話のシーンを挿入しておきながら、送る言葉は「気をつけろ」。今のペイジさんは何喋っても面白い状態です。芸人泣かせ。
 五嶺様の善人化が進行してるわけですが、ちょっと面白いことに気がつきました。そもそも五嶺様のした悪いことって何だっけ、と思い返してみたら、子ども相手に法外な除霊料金をふっかけたこと以外は、大体エビスさんいじめに集約されるんですよね。エビスさん囮にして霊飲ませたり。必死になって術を完成させたエビスさんをなじったり。だもんで、当のエビスさんが「それでも五嶺様が好き」とMっぽい発言をしてしまえば、四方丸く収まってしまうわけです。五嶺様は何もしないうちに悪キャラから善キャラに華麗なる転身。なんというコストパフォーマンス。
 ◆家庭教師ヒットマンREBORN!
 ディーノさん、部下が見てなきゃ鍛えるどころじゃないんじゃない? なんて思ってたら、コマの隅にそれらしき黒服が。むう、やるな天野先生。
 ◆D.Gray-man
 この作者の方が『負傷』などというと、どうしてもきな臭い想像をしてしまいますね。リストカットとか。
 ◆タカヤ
 夜明けの炎刃王に関しましては、まあ、映画研究会の特殊メイクに100ガバスということで。
 今どき再起不能なんていっても誰も信じちゃくれないでしょうけど、それにしたってもう少しこう、なんかあるんじゃねえのって思いました。一晃くんの話です。
 ◆みえるひと
 現在ジャンプで唯一といって良い、二週で戦闘が片付く漫画です。この調子で頑張ってほしい。ただ『生命』を強調するんだったら、幽霊に血を吐かせない方が良いと思う。
 ◆テニスの王子様
 遅くなったけど、《氷の世界》を《手塚ゾーン》で破るという展開は素晴らしい。それに加え、『作中で《手塚ゾーン》を初めて使ったのは手塚ではなくリョーマパパ』というマニア以外はとうに忘れている、しかしマニアならば確実に押さえているであろうネタをここにぶつけてくる、と。これがあるから許斐剛が好きなんです。トンデモなりに理屈を通す。ただの変態ギャグ漫画じゃないんですよ。訓練された変態ギャグ漫画なんですよ。
 あと不二先輩は完全に“凝”担当の人に。氷柱は視えるし、リョーマちんの無我解除(当然オーラの多寡で量るのでしょう)にもいち早く気づくよ。
 それじゃ。