近頃の私と新しい部屋とYシャツとそこに立ってるもう一人の私(あなたは誰?)

 寮暮らしを始めて二ヶ月と少し。そろそろ新たな住環境にも慣れ、新たな生活も最適化されてきた頃合ではあるのですが、どうしても許せないことが一つ。「寮の個室にキッチンがない」。あるのは共同炊事場のみ。お湯を沸かすためだけに部屋から出ねばならないというこの不便さよ……。しかもしかも、ここは社員寮ですから、廊下に一歩踏み出そうものなら相当な高確率で先輩社員もしくは同期社員とエンカウント。そのたびに愛想ゲージを通常モードからビジネスモードに切り替えなくてはならないという。まったく、設計者の方はもっと引きこもり気質について学んだほうが良い。こんな環境で自炊ができると思うかね? 僕はお断りだ!(仕事から帰ったらもう一歩もお外に出たくない)
 さておき、本の話。
 この二ヶ月で二十冊ほど読みました。感想はまあ、印象に残ったものに関してはおいおい書いていこうと思っているのですけど、とりあえずちぎって面白かったのは古川日出男『ロックンロール七部作』。なんだか分からないがとにかくスゴかったのは倉阪鬼一郎『内宇宙への旅』。煮えくり返ったのが山田詠美『僕は勉強ができない』。そんなところです。