思い出し読書感想文 / 舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

 面白かった、というのは前提として。
 途中、『メタ化された友達』というワードが出てくるんだけど、その意味するところはこの文字列だけで十分理解できると思うのです。100%とは言わないけど、まあ、十分な程度には。だから、これ以上のことは語らなくて良い。言葉を重ねなくても良い。はずなんだけど、ここで舞城さんはさらに二、三行を費やして、丁寧に丁寧に説明を加えてくれる。わかりやすく。
 こういったわかりやすさを、僕はちょっと下品だと感じてしまうのだけれども、しかし、こういう局面で下品になることを厭わない、そこが舞城王太郎の偉いところなんだろうなあ、とも思う。まあ、トレードオフだ。お好みでバランスを取るしかない。
 
 評価:【A】