古川日出男『gift』読了

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 十九の幻想小説からなる掌編集。一作目からして『妖精が足跡を残す瞬間を観るために庭にカメラを仕掛ける男の話』であり、当たりを引いたことを確信する。これだよ! 古川日出男さんに今僕が一番期待してたのはこういうのだよ! ほとばしる最高純度のポエム力に始終どきどき。ああ、先生……!
 ベスト5ってこともないけど、特に素敵だった作品を選ぶとなると、
 『ラブ1からラブ3』
 『台場国、建つ』
 『低い世界』
 『鳥男の恐怖』
 『アルパカ計画』
 ってとこかな。順不同。これ以上の内容紹介なんて、とてもじゃないけど野暮が過ぎてできっこない。困ったもんだ。
 
 評価:【A】