岡崎祥久『独学魔法ノート』読了

独学魔法ノート

独学魔法ノート

もしもきみが、魔法のことをすっかり忘れているなら、僕は、必死の思いで叫んで伝えなければならない──このノートを読んで、魔法のことを思い出してくれ! と。

 タイトルの時点で既に相当負けた気分であったが、上記を含む最初の一ページで気分は確信へとクラスチェンジした。十三歳の中学生・ヒロマサが、(ほぼ)独力で魔法について探求していく物語。
 そうだよ、やっぱり魔法は存在するんだよ。人生のある一時期に、それは確かに実在していた。そしてそれは、見ようとすれば今でも見られるはずのものなのだ。少し思い出したような気がするよ。
 
 評価:【B+】【心】