南條範夫(原作) / 山口貴由(画)『シグルイ(8)』(の話ではない)
“きりはら”と打って素直に変換しようとすれば当然ながら“切り腹”と出る。切腹である。切腹といえばサムライうさぎ、サムライうさぎといえば葉隠、葉隠といえばシグルイ。切腹でつながる面白人生。そういうわけで、読み申した。
伊良子清玄 「参れ貝殻野郎」
ワカメ野郎といい、海産物+野郎が今年の罵倒語のモードかな、と思った。我々の国なら小学生でも勝てるぞこのチューブ・ワーム野郎。何を小癪な。喋ってないでさっさと参れストロマトライト野郎。とか。
大きくところで。
モードといえば流行色であるが、あの、「今年の流行色を決定する日本流行色協会」というあの、冗談のような実在と向き合った夜──私はまだハイ・スクールの生徒であった──に手にしたあの感覚を、私は久しく忘れている、とさっき突然思い至った。書いてる途中で思い至った。あの感覚に言葉で注釈をつけるのは難しい。「してやったり」とでもいうのか……(何もしてないのに)。いやあれだ。あれこそが「これはいける」(c:id:sloegin氏)だったのだ。
世界は密室でできてはいない。ましてや切腹でなどできてはいない。しかし何かでできてはいる。そいつ見つけにいこうぜBOY。BOYよBOYよ、おまえたちはどこにいく。母親の心がわかっておそろしいのか。甘ったれるな。見つけるのではない、ねじ込むのだ。
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: コミック
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