南條範夫(原作) / 山口貴由(画)『シグルイ(8)』(の話ではない)

 “きりはら”と打って素直に変換しようとすれば当然ながら“切り腹”と出る。切腹である。切腹といえばサムライうさぎサムライうさぎといえば葉隠葉隠といえばシグルイ切腹でつながる面白人生。そういうわけで、読み申した。

伊良子清玄 「参れ貝殻野郎」

 ワカメ野郎といい、海産物+野郎が今年の罵倒語のモードかな、と思った。我々の国なら小学生でも勝てるぞこのチューブ・ワーム野郎。何を小癪な。喋ってないでさっさと参れストロマトライト野郎。とか。
 大きくところで。
 モードといえば流行色であるが、あの、「今年の流行色を決定する日本流行色協会」というあの、冗談のような実在と向き合った夜──私はまだハイ・スクールの生徒であった──に手にしたあの感覚を、私は久しく忘れている、とさっき突然思い至った。書いてる途中で思い至った。あの感覚に言葉で注釈をつけるのは難しい。「してやったり」とでもいうのか……(何もしてないのに)。いやあれだ。あれこそが「これはいける」(c:id:sloegin氏)だったのだ。
 世界は密室でできてはいない。ましてや切腹でなどできてはいない。しかし何かでできてはいる。そいつ見つけにいこうぜBOY。BOYよBOYよ、おまえたちはどこにいく。母親の心がわかっておそろしいのか。甘ったれるな。見つけるのではない、ねじ込むのだ。

  • 壊れそうなものばかり 集めてしまうよ わからないまま終わる
    そんなのは嫌だ

  • 身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも とどめおかましコミュニケーション能力
  • はてなアンテナとバステブースタって 似てる
 ※フラク太さんは一昨日、上司の手により魔法律第666条「営業送り」の刑に処されたためすっかり惑乱している模様です。しっかりしてくれ。
シグルイ 8 (チャンピオンREDコミックス)

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