プリティーリズム オーロラドリーム 視聴開始

 録りためていた『プリティーリズム オーロラドリーム』の視聴を開始。今年はいわゆるキッズアニメを多めに観てみようという思いがあって、録画だけはしておいたのだった。思いの外ガチに面白くてはまる。

  • 娘を思って満面の笑顔で買ってきた服を、ダサいと言われたうえにプリティーリメイクされてしまうお父さん回が良かった。お父さんが買ってきた服(劇中でダサいとされる)と、そこから娘がアレンジした服(劇中でオシャレとされる)の善し悪しの判断が僕にもつかないことが、お父さん側への感情移入を過剰なものにさせる。人の親になるということは、良かれと思ってプレゼントした服がダサいと一蹴されたうえプリティーリメイクされてしまったとしも、それを子の成長として受け入れるだけの度量が必要なのだ……。
    • この回に限らず、主人公2人の両親やプロダクションの社長など、大人世代の描写にわりと尺を取ってくれるのがおっさん視聴者にやさしい。
  • 「ようこそ……『プリズムショーの世界』へ……」の人(CV:伊藤かな恵)の存在が謎すぎる。当初はプリズムスターにのみ見えるコーデの精霊的な存在かと思っていたのだが、なんか試験勉強の手伝いとかまでし始めたぞ。人間なのか? 普通の人間なのにあんな精神と時の部屋みたいなところに閉じ込められているのか?
  • あと定番のケンカ回。あいら「りずむーッ! このメダル……じゃなかったプリズムストーンを使えーッ!!」の流れが格好良い。実際、プリズムストーンの組み合わせでフォーム(衣装)と使える技(ジャンプ)が変わるのだから、オーズとほとんど変わらんよな。スターダストシャワーならタトバコンボくらいは倒せる。
  • しかしまあ、「レッスンは俺を裏切らない」という現実的&スポ根路線なりずむよりも、「服の声が聞こえる」「服が俺を翔ばせてくれる」などとオカルトめいたことを言うあいらの方が常に一歩先を進んでしまってるという状況は、そりゃありずむ的にはやってらんねーよな、とは思った。

 主人公2人が「コーデの天才だが運動神経ゼロ」のあいらと、「ファッションセンスは壊滅的だがダンスは抜群」のりずむという、お互いに一長一短ある関係になっており、一見同格に思えるのだが、実態は1話の時点で既にわかる通り、どんなにダンスが巧かろうとプリズムジャンプ*1を跳べなければ石を投げられるのがプリズムショーの世界である。そしてプリズムジャンプは運動能力ではなく、コーデの力で跳ぶのだ。なぜなら原作のゲームがそうなっている。
 つまり能力設定の時点で、りずむちゃんがあいらに勝てないことはほぼ既定路線になってしまっているのだ。しかしそれでも、「自分にはダンスしかない」とひたすらレッスンを続けるりずむちゃんが健気すぎる。りずむちゃん頑張れ。なんつーかあれだ、手塚国光に挑む真田弦一郎を見ているような気持ちで応援してる。

*1:カブトボーグでいうところのボーグ魔法に相当