事実をほぼありのままに書いてみる

『明日付けで故郷である長野に旅立つ同志・サノの壮行会を執り行う。作戦内容はただ一つ、《肉を食らう》。開始時刻は本日1830(ヒトハチサンマル)。諸君の活躍を期待する。以上』
 というメールが来たので、集合場所である某駅に向かう。卒業式の前日、雨が夜更け過ぎに雪へと変わりそうな天候。ひどく寒い。
1825:某駅到着。誰もいない。待つ。
1829:近くで酔っ払いらしき二人の親爺(推定年齢60歳)が喧嘩を始める。少し離れる。
1830:片方の親爺、倒れざまに自転車を倒す。
1831:自転車の持ち主らしき、これまた親爺が参戦。駅前はちょっとしたファイトクラブと化す。また少し離れる。
1835:離れてるうちに同志発見、合流。一路、目的の焼肉屋へと向かう。
1845:焼肉屋、見つからず。
1935:再三にわたる調査・検討の結果、目的の店は既に潰れていると断定。
1938:《目的地変更、牛角へ》作戦案申請。全会一致で承認される。
1949:牛角到着。40分待ちとの宣告。
2033:ようやく肉にありつく。一心不乱に食らう。
2110:今日の宴の主役はサノくんだけど、一応僕も明日一緒に卒業なんだよ〜とアピールするも、「どうせ大学院に残るんだし」と優しくしてもらえない。ふて腐れる。
2155:と、思い出して借りっぱなしだったCDをサノさんにお返しする。同時に貸しっぱなしだったゲーム『俺の屍を越えてゆけ』を回収。聞けば108柱全ての神と子を成すプレイ、をしてたとか。いつまで経ってもクリアしない筈だ、と納得。
2220:牛角を出て二軒目を探す。キャバクラ呼びこみの兄ちゃん多すぎ。
2240:二軒目に入る。何故か白い巨塔をエンドレスで上映する小粋なバー。
2320:しばらく東教授ごっこに夢中。
0002:終電を気にして先に辞する。予想では駅まで徒歩15分。
0017:着かない。
0029:どうやら駅の反対方向に向けて歩いていたらしいことにぼんやりと気付く。
0030:走る。
0049:駅到着。同時に終電去り行く。
0051:空を見上げる。夜更け過ぎだというのに、雨は雪へと変わらなかったらしい。
0052:ひどく、寒い。