発情したモリアオガエルのようにね

 とか言ってる場合じゃねえっての!
 いや、昨日初めて『仔犬のワルツ』を観たのですが(多分あと二回くらいで最終回)、これほどのものとは思っておりませんでした。まあぶっちゃけ誰も見てないでしょうし、旬も完全に逃してますが、あまりにも衝撃だったので感想めいたものを書かせて頂きます。金曜日にジャンプ感想書くような男ですからね、リンドウって奴は。
 『仔犬のワルツ』はかなりファンキーなドラマであります。まず、全体を通してのストーリーを説明しますと「日本中から一流ピアニストを集めて戦わせ、最強のピアニストを決める」というあからさまに少年漫画の読みすぎが心配される内容なのですが、ここまでならまだ可愛いです。範囲内です。で、毎回ハンター試験みたいなもので選手を削って行くのですが、問題はこの試験の内容にあります。今回の試験内容を端的に表しますと──。
 『選手一人一人を檻に入れてピアノを弾かせ、その周りに野犬の群れを放ち、襲われた奴が失格』
 音楽関係ねえ。
 この試験に対し、関係者から危険ではないかという至極真っ当な意見が出るのだが、責任者らしき人物は答える。
 「大丈夫だ、彼らには皆武器を持たせてある。ピアノという名の武器をな!」
 な! とか言われても。
 なんかハンター試験と平行して殺人事件とか起こってるけど、そっちはよく分かんないからいいや。ともかく、今回の試験を終えて残りの選手は3人になったのですが、そいつらにそれぞれ『デビル』『エンジェル』『ゴッド』の二つ名が付いたりしてね、少年漫画は少年漫画でもお前らいつの時代かと……。
 こんなもんが天下の日テレでまかり通るんなら、僕らでもドラマのシナリオとか書けるんでねーの? 世の中実は住みやすくなって来てるんでねーの? と思って調べてみたのですが、まあ当たり前のように視聴率は一桁なわけです。残念、まかり通ってなかった。
 追伸:友人に訊いてみたら序盤で既に『別々の防音室に入ってピアノを弾き、置いてあるバラのつぼみを先に開花させたら勝ち』という試験があったそうです。なるほど、確かに音楽聴かせると植物は元気になるっていうもんね、理に適ってるなぁばーか。