九月期ジャンプ打ち切りレース、開催迫る

 それは数ヶ月前、後輩女史から聞いた話だった。

 「私の友達で、ビデオ屋でバイトしてる子がいるんですけど」
 「うん」
 「そのお店の近くに、藤崎竜の仕事場があるらしいんですよ。仕事場っていってもただのマンションの一室らしいんですが」
 「藤崎竜って……あのフジリュー!? 『サクラテツ対話篇』の!?」  
 「いや封神演義の、ではないでしょうか、普通。ともかく、そのフジリューです」
 「あのフジリューねえ。なんでその友達は知ってるん? その、仕事場だってこと」
 「まあ、噂とかになってるんでしょう。近所ではわりと有名なのかもしれません。で、その部屋、藤崎竜が連載を持っている時期には夜通し明かりが点いていたそうなんですが、サクラテツの終了とともに藤崎竜は消息を絶ち、以来電灯が点ることもなくなりました」
 「そいやほんと、もう何年も描いてないよね」
 「それがですね、最近──明かりが点くようになったそうです。実に数年振りに」
 「おお。てことは」
 「近々、何か始まる、そういうことです」

 そして来週、藤崎竜新連載。口コミの噂って本当に馬鹿にできないのな。

週刊少年ジャンプ39号感想>
 ◆武装錬金
 シルバースキンATが期待通りのダサさで満足。なんだあの海賊船長帽子は。
 なんとなく『リーグ・オブ・レジェンド』のネモ船長のコスチュームをスキナー(透明人間)が着たらあんな感じになるよなーと思いました。判るよね!

 ◆スティール・ボール・ラン
 「オエコモバは吉良吉影(のパラレル)ではないか? 明らかに爆死してるマウンテン・ティムを見る限り」
 友人からそういう趣旨の指摘を受けたが、いくらなんでもそれはないと思う。名前の類似性というのはSBR世界における神聖不可侵のルールでしょう。KIRA-YOSHIKAGEのアナグラムになってるとかなら範囲内ですが。
 あ! オエコモバ自体は新キャラだけど、そのスタンドがキラークイーンというのはありかも! というか燃える!

 ◆テニスの王子様
 「で、結局風林火山の林と山って何だったんだろうな」
 「風が《疾きこと風の如く》で超スピードのスイング、火が《侵し掠めること火の如く》で超威力のストローク。と来れば、林は《徐かなること林の如し》ですから、まあドロップショットとか、その手の搦め手でしょう。問題は山ですよ」
 「《動かざること山の如し》だもんなあ。テニスで動かないなんてあり得んよ」
 「ですよねえ」
 「……あれ」
 「……なんです」
 「なんか今、自分の台詞に違和感というか、何か大切なことを忘れているような感じというか」
 「実は僕もです。先輩の言葉に、何か聞き覚えが──」
 「あっ」
 「あっ」
 『手塚ゾーン!?』

 今週のテニスの王子様はお休みです。

 ◆ぷーやん
 確実に次回最終回。藤崎竜の新連載にあわせて、まあ例の如く三作品くらいは斬られるでしょう(参考→d:id:rindoh-r:20040318)。他の二作品を予想するならば、未確認少年ゲドーがほぼ内定、リボーンは生き残りとして、もう一つはジャンプの錬金術師ことD.Gray-man(最近やっとタイトル覚えた)かな。
 わりと盲点であるが、テニプリが円満終了という線も無視できない。あ、『DEATH NOTE 第一部 完』もあり得る! あー、九月期ジャンプ打ち切りレースは大荒れするかもですよ!