「バロンは」「二度飛ぶ」 〜『武装錬金ファイナル』感想

 読みました。なかなか面白かったと思いますよ。無理のない範囲で伏線の回収にかかっていて、大変よろしい。以下雑感。
 ◆とりあえず終わってない件について
 『武装錬金ファイナル おわり』『武装錬金ピリオドにつづく』……ってええー。じゃあさじゃあさ、『さらば武装錬金』『錬金よ 永遠に』『武装錬金 完結編』とかも可能ってことに……てーこたぁ、山田太一はちょ、超未完の大器ってーことに……(取り乱しすぎ)。半年待ちは辛いよ。
 ◆破壊男爵(ルビ:バスターバロン)が強すぎて弱すぎる件について
 破壊男爵の驚異の特性にうろたえつつも、「ま、まあ二人までならね……部下の中から最高の組み合わせを探るゲームなわけで」と無理やり納得しようとしたわけです。その矢先、次々と乗り込む再殺部隊五人! 武装錬金六つ同時発動! 加えて宙を舞う破壊男爵! それを一撃で返り討つ裏切りの戦士・ヴィクター!!
 いやはや、最後だからこそできる暴挙。清々しい。
 ◆ヴィクターの過去について
 そりゃヴィクター怒るよ。火渡戦士長といい、錬金戦団はDQNばっか。
 ◆モーターギアの異常な攻撃力について
 「これはあれだ、毒島たんが『禁止薬物の武装錬金ドーピングコンソメスープ!』とかの使い手で、コマ外で剛太くんを強化していたんだ。そうでなくては考えられない」
 ◆カズキくんがお星様になった件について
 「ハッ、ハッ……」て月面で何を呼吸してるんだカズキくん。ヴィクター状態解けても平気なのかカズキくん。
 ◆そして伝説へ(エンディング案)
 衛星軌道上を回るサンライトハートを見ながら、斗貴子
 「彼が地上から姿を消してはや幾年。でも私たちは希望を忘れないわ。彼はきっと帰ってくる。だって……」
 「カズキの武装錬金はまだ輝いているんですもの」
 →サンライトハートを長時間手放すとカズキ死亡。よって不可。
 ま、フェイタルアトラクションの特性が空間をどうにかする系っぽいので、それを使って助けてくれたりするのでしょう。死に際に。