あの日を忘れないように

 心を亡くしている間、僕の心を慰めてくれた作品群を思い出せる限り羅列。小説はろくに読めなかったな。再読ばっか。
 ◆漫画部門
 山口貴由/南條範夫シグルイ』1〜4巻【A+】【心】
 皆さまに遅れること一年半、ようやく読みました。確かにこいつは素晴らしい。ナレーションに代表される文章の見事さ(「三寸切り込めば人は死ぬのだ」)、艶のある絵。5巻は来月かー。楽しみ。
 和月伸宏武装錬金』1〜5巻【B+】
 一冊百円だったので購入。やはり2巻がすごい。「綺麗事ばかり言う偽善者」「一番嫌いな性格だ」のときの蝶野くんの表情が良すぎます。2巻だけなら【A】。
 同上『エンバーミング』【B】
 『ジャンプ・ザ・レボリューション』に載ってた読み切り。もしも、もしも青年誌行きを視野に入れているならば言っておきたい。「やめておけ」と。
 和月先生の暗さってのは筋肉少女帯だの伊集院光だのといった日陰者中高生の暗さであって、青年誌の暗さとは質が違うと思うのですよ。『ヘルシング』みたいな本物のキチガイと競合したって敵いませんって。
 あと、ここ最近の週刊少年サンデーの伸びっぷりは異常。やはり『絶対可憐チルドレン』『ブリザードアクセル』が安定軌道に乗ったのが大きいか。相変わらず『道士郎でござる』は良いし、『クロス・ゲーム』も安定感。『からくりサーカス』は人死にが出ると途端に面白くなるのだが(コロンビーヌ!)、全体としては低調か。
 他部門は次回。