あの日を忘れないようにその二
◆小説部門
グレッグ・イーガン『祈りの海』【A+】【心】
短編集。『貸金庫』がとても好き。感想は腰を落ち着けてから。
森博嗣『地球儀のスライス』【B】(再読)
短編集。安かったので衝動買い。
自分としても意外なことに、僕はとても涙もろい。どのくらいかと訊かれたら、これからは『気さくなお人形、19歳』で二度泣くくらいと答えましょう。あのシーンに差し掛かると、ほぼ自動的に涙腺が開くのです。これがいわゆる、動物化するポストモダンってやつ? よく知らない。
他には『片方のピアス』、『僕は秋子に借りがある』あたりが好きかな。好きを連呼するだけの感想。まあ良いじゃないか。
同上『スカイ・クロラ』【B+】(再読)
《僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう。》
――表紙のこの一文だけで、半ば勝ったも同然である。少なくとも四年前、まだ森信者でなかった当時の僕にジャケ買いせしめるだけの力は十分にあった。プロローグの夢の話と、海上に不時着したときの思い出描写も大変綺麗だ。
次巻『ナ・バ・テア』を読むために再読。以前は許せなかった投げっぱなしエンドも、シリーズものであるとわかった今ならなんとか許せる。で、何作続くの? ……全五作を予定? げぇ。
同上『ナ・バ・テア』【B】
『none but air』と書いて『ナ・バ・テア』と読む。このタイトルだけで、半ば勝ったも同然である。格好良い。格好良いよ。
とはいえ、淡々とした空中戦描写には二作目にして早くも辟易してきた感がある。このテンションで残り三作も行けるのかどうなのか。
同上『θは遊んでくれたよ』【C+】
感想は腰を落ち着けてから。
しかし、『森博嗣の浮遊工作室』の作品紹介によると、五月の発行から半年で既に第六刷だそうな。Vシリーズよりも、S&Mシリーズよりも早いペース。刷りすぎでしょう。意味がわからない。
西尾維新『サイコロジカル(上)』【C+】
上巻を読み終えてから先、なかなか手が出ない。察してください。
『ひぐらしのなく頃に』
問答無用で小説扱い。選択肢のないビジュアルノベルを僕はゲームと呼びません。
まだ読んでる途中ですが、色々言いたいことはあります。日を改めて。