<ruby>タグを多用して語れ VS氷帝学園戦これまでのあらすじ(3号)

 さて、今日は全国大会準々決勝、青春学園vs氷帝学園戦のこれまでの流れをおさらいするぞ! うろ覚えの人、読み逃してしまった人もこれで安心だ。

  • 第一試合(S3)
    • 青学先鋒、《風使いウェザー・リポート桃城武に対するは氷帝の天才、《千の技を持つ男ワン・サウザンド・ウォーズ忍足侑士。《氷帝の蒼い手塚》とも称される関西弁のイケメンだ。メガネは伊達だ。
    • 厳しい山篭りの修行の末、『天候を操る能力』に加え『人の心を読む能力』さえ身に付けた現代の即身仏・桃城が序盤戦を制するが、忍足千のテニス・アーツの一つ『心を閉ざす』が発動、読心術を無効化されてしまう。奮戦虚しく、桃城惜敗。なんだかんだで試合は流血の惨事に。(0-1)
  • 第二試合(D2)
    • 青学は安定感に定評のある《庭球博士データテニス乾貞治と《螺旋の蛇ウロボロス海堂薫ペア。対するは《氷帝ブチャラティ》向日岳人と《下克上等》日吉若の新結成ユニットである。
    • 乾が新技『ウォーターフォール』を放てば日吉はフェニックス・ジャンプ(向日の背を踏み台に、両の腕を翼のように拡げて跳躍)で対抗する大スペクタクル。気忙しいテニス評論家たちが早くも今大会ベスト・バウト候補として名を挙げるほどの名勝負となった。スタミナがない、という弱点を自明のものとして受け入れる彼らの潔さはサムライ・ロードを思わせるものがある。最後は『止まらない向日が止まる』、感動的結末。氷帝スカイラブハリケーン、おのれの道の上に死す。(1-1)
  • 第三試合(S2)
    • 青学テニス部部長、《不動貴公子ゾーン・ゾーン・ゾーン手塚国光が早くも登場。比嘉中の《殺し屋》キテレツを赤子扱いにした、現在最も神に近い男である――がしかし、氷帝には切り札があった。奴の名は樺地。《虚無への供物ローザ・ミスティカ樺地崇弘だ。
    • 『あらゆる技をコピーする《百錬自得の極み》をコピーする』という無限退行と、『倍返しされた球をさらに倍返しする』という無限倍増とが同時に進行する恐るべき試合展開。神に対する悪魔、実数に対する虚数、事象の地平、などとりとめもない考えが去来する。あの時、雨が降らねば恐らく世界は終わっていた。この闘いに勝者などいない、強いて言うなら生き残った我々がみな勝者だ。(2-1)

  • 第四試合(D1)
    • 追い込まれた氷帝は《一球入魂ザ・サーブ・マン鳳長太郎と《なびかぬ黒髪》宍戸亮ペアを投入。対する青学は《天性のダブルスプレイヤー》大石秀一郎と《夢幻の住人インフィニット・ファンタジスタ菊丸英二ペア。
    • 両校黄金ペア対決。オーストラリアン・フォーメーション破りに始まり試合は二転三転するも、「極限まで追い詰められた菊丸は突如大石と二人で雲の上に昇って遊んでいるような心地になりすごく楽しくなってきたがふと我に返ると試合に負けていた」。劇的な幕切れである。(2-2)
  • 第五試合(S1)
    • そして始まる最終戦。楽しかったお祭りも、この一戦でお終いだ。
    • 氷帝の最後を飾るのはもちろん、《優雅に冷酷ビューティ&ステューピッド跡部景吾。対するは我らがテニスの王子様、《鋼の後継サクセサー・オブ・フローレス・サムライ越前リョーマ。挑発応酬の結果、試合はなぜか髪切りデスマッチへ。破滅への輪舞曲ロンドは手首を砕き、COOLドライブは顔面を割る。この試合、先に倒れた方が敗けだ。両者の自慢の髪、及び準決勝への切符を賭けた勝負が今、始まる――。



 総括。二つ名を考えているととても幸せに一日が過ごせる。満足した。

 というか僕は跡部様のことがちょっと好きすぎだと思う。跡部様の試合前儀式、

「勝つのは氷帝!」「勝つのは氷帝!」
「勝つのは――」
(バッ)
「――俺だ」(大ゴマ)

 を今週リョーマちんが邪魔したのが許せません。跡部様の坊主なんて見たくないしね。病気かな。病気だな。