森博嗣『すべてがEになる』読了。
すべてがEになる―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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僕的に一番良かったのはロゼッタ・ストーンの話ですかね。
流れとしては、森「ロゼッタ・ストーンを発見したのはナポレオンなのに、何で今は大英博物館に置いてあるの?」と疑問を提示→すぐに閲覧者よりメールで解答「ナポレオンはロゼッタ・ストーンを持ち帰らず、拓本だけ取っていた。それを元に、古代文字の解読がフランス人の手で行われた。実物はその後、イギリス軍が戦利品として持ち帰った」。疑問は解消したのですが、それに対する森先生の反応が以下。
ところで、コンテンツだけは持ち帰って、ちゃんと研究したフランス人はさすがにアカデミックです。それに比べて、メディアを持ち帰って展示して喜んでいるイギリス人の田舎者くささというか、これもいかにも、という感じではありませんか。
あと全般的にピーター・ラウゼイをベタ誉め。読む気になった。初めはやっぱり『偽のデュー警部』かな。