森博嗣『カクレカラクリ』読了
カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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とにかく新規読者を殺りに(ルビ:“とりに”)いったな、という印象。過去最高レベルに軽く、かつ奇をてらわない文体*1。短編『ゲームの国』からシュール分を濾過した感じだろうか。読みやすいけど、プレーンすぎてちょっと物足りなかったかな。
途中、コーラの『無理して出てくる感』がなんとなくノスタルジー(大昔のコマーシャル・メソッドだ)。もう一つのお題、『120年』に関してはうまく絡めたなあ、といったところ。
評価:【B】
追記:ドラマ観ました。感想:(id:rindoh-r:20060918)
*1:軽いが奇をてらっている文体の代表として、『墜ちていく僕たち』(感想:id:rindoh-r:20050108)が挙げられる。