“星何個”評価には意味があると思ってるんだよ僕は

 昨日の続きで。
 「まだ読んでいませんが、星五つ」は、不特定多数が出した“星何個”評価の平均値を取ることの虚しさを端的に表した事例といえる。いえるが、では他方、個人サイト管理人が己の基準に従って星何個とか言う行為に意味があるかというと……、まあ、あんまり意味はない。けれど、まったく意味がないと信じる行為を僕がやるわけがなくて、その評価基準が個人サイトの読者にある程度伝わっているのであれば*1、少しくらい役に立つのではないかな、と考えている。そう考えてやっている。
 自分の話になりますが、読書感想系サイトを読んでるとき、未読本の内容に関してちょっとでも具体的に触れ始めたら、その先はもう読み飛ばしちゃうんですよね。どこにネタバレがあるかわかったもんじゃないから。でもそこの管理人さんが面白いと思ったのかどうか、面白いならばどの程度面白いのか、くらいは知りたい。でもでも、内容は危険で読めない。そういう時に“星何個”があると役に立つ。
 まあ具体的にならずに漠然と面白さ(つまらなさ)を語る、というのが上等な手段だと思うけど、そうそう毎回抽象的なことも言ってられないしな。未読者向けには星何個だけで済ませて、あとはネタバレ全開ぶっちぎりで語る、というのが結構好みのスタイルかも。抽象語り・具体語りを両方やってくれたら最高。

*1:ネガティブにでも良い。「こいつが高評価てことは、薄っぺらなヒューマニズムに覆い尽くされたお涙頂戴ものなんだろうよ」ほら、判断の一助になっている。