今週のテニスの王子様感想(Genius 325 『意地を張れ!!』)
ついにヴェールを脱いだ“四天宝寺の奈良じゃない方”こと一氏ユウジ真の能力。その名も『モノマネ』。すわ樺地・無我に続く第三のコピー能力か、と考えてしまいがちなところだけれどちょっと待て。あの許斐先生が、氷帝戦において既にコピーVSコピーを描き終えてしまっている許斐剛大先生が、ここに来てまた同じ能力を出すなどということがあり得るだろうか? いや、断じてあり得ない。『モノマネ』はこれまでのコピー能力とはまったく別ものと見るのが正着だろう。となればここは、『モノマネ』にしかない新たな特徴、すなわち“チームメイトにすら聞き分けられないレベルの声帯模写”にこそ着目すべき。四天宝寺ペアの戦術の鍵はそこにある。
- どこからともなく桃城とまったく同じ柄のマスク&青学ジャージを取り出す一氏ユウジ
- おもむろに着替えたのち青学側コートに乱入する一氏ユウジ
- 叫ぶ一年。「げぇ〜 桃ちゃん先輩が二人!?」「どっちがホンモノだか全然わかん無いっス!」
- 共に本物を主張する二人の桃城。「騙されるなマムシ! オレが本物だ!」「いや違う! オレが本物だ! どーん!」
- 悩む海堂。(マスクを脱がせば見分けはつく…だが!)
- うめくタカさん。「今素顔をさらせば小春に確実に笑い殺される…」
──バカなこと言ってないでテニスやれ。(今さら)
あと蛇足だけれども、この試合が始まって以来手塚が一言も喋らない、どころか一度も表情が写っていないのが気になってる。笑いをこらえてる、とかなら可愛げのあるところだけど、でもどうだろう。むしろ真剣にブチ切れていそうで怖い。もしくは完全に無視決め込んでるとか。
「私には何も見えないな」
「ああッ! 既に手塚部長の美意識から外されているッ!!」