今週のテニスの王子様(Genius 328 『本家』)

 ああ、タカさんの活躍*1観るのって久々だなあ……。タカさんの試合って、なんかこう、ケロッグ・コーンフロストのCMみたいで良いですよね。いや、グゥーレイトォォ! のコマがそれっぽいってだけなんですけど。
 血を吹き、テニス史上かつてないレベルの吹っ飛びをみせるタカさん。そこに浴びせられる「波動球は百八式まである」の台詞(出たー、許斐流作劇術 空の巻・第三章、「取りあえずでかい数言っとけ」だー!)。いや、今週も堪能しました。全体的に地味感の漂う四天宝寺メンバー(奈良除く)なんですが、ここのところ許斐先生の才気が途切れずにカンパツってるので完全に補えてる感じです。僕たちは幸福だ。
 ところで。
 皆さん、お気づきでしょうか。この試合、タカさんの身体がまだ一度も『ブレていない』ことに。
 波動球といえば「身体がブレる」。実際、“師範”こと石田銀の身体は今話でも打つたびきちんとブレています。一方、タカさんの身体はブレていない。ここから、我々は何を読み取るべきなのか。
 これはもう、一択でしょう。すなわち、「タカさんが現在打っている球は実は波動球ではない」、「一見波動球と見せかけた単に力強い打球である」。そう、タカさんの修行の目的は、波動球の威力を上げることではなく、通常の打球の威力を波動球並にすることにあったのです。
 この観点に立てば、一度しか使えないはずのダッシュ波動球を連発できるのも不思議ではなくなります。表情から察するに、桃城はこのカラクリに気づいているのでしょう。というより、そもそもこの秘策を授けたのが桃城と見なすのが妥当でしょうか。
 次回、追い詰められたタカさんは“真の波動球*2”を打ちますよ。そして元気になった不二先輩がしたり顔で解説する。絶対だ。

*1:血まみれになって倒れるのがタカさんにとっての活躍です。それ以外は余技。

*2:当然、通常の打球が壱式波動球と同等程度の威力(これを仮に『100波動』とする)を持つということは“真の波動球”の威力はその2乗、石田銀! おまえの百八式をうわまわる10000波動だーっ!!(あ〜っと河村隆の打球が10000波動の量子レーザーとなったーっ!!)とかそんなんである。