俺の人生の物語・第九夜

 ジャポンの俗習に“年賀状”なるものがあるということを実に六年くらいぶりに思い出した now a day である。思い出さされたのだ、世間の黒い風によって。ええーこの私が? 年賀状を? 職場の皆さんに? 出す? マジか? マジで言っちゃってんのか、お前? と思うが、残念、世間は大マジであった。ナカバギム。ナカバギムなのである。剛剣ナカバギムとかではなくて半ば義務なのである。本当、あらゆる角度から削ってきやがんなー世間て奴はよう! 賀状が嫌すぎてもう一歩も歩けない。毒の沼地ライフである。
 しかし、なぜ私はこんなにも年賀状が嫌なのか。もちろん「めどい」というのはあるのだが、どうやらそれだけではないらしい、ということが最近の調べでわかってきた。どうもその昔、職場に年賀状を出すような人間にだけはなりたくねえ、という呪いをかけた奴がいるようなのだ。言うまでもなく自分だが。自縄自縛というものだが、しかし、この手の呪いのディスエンチャントは難しい。まずは土地を二つほどタップして白1・無色1マナを生み出さねば始まらないが、私のごとき青二才にそうそう自由にできる土地があるはずもない。せいぜい祖父が原野商法で買わされた北の大地(「アップキープの開始時にあなたは1点の精神的ライフを失う。祖父が原野商法で買わされた北の大地は売却できない。」)くらいであろうが、この祖父の存在すらフィクションである。
 そういえば最近、わずかながらにMTG欲が再興の兆しを見せている。というか青が使いたい。ブースタードラフトとかは今でもたまにやったりするんだけど、あれだとどうしても単純なデッキが強いというか、それしか作りようがないんだよね。青を使う余地はほぼないと言って良い。何の話だっけ。あ、あとさっきポットが壊れた。コーヒーが飲めなくて困ってる。