週刊少年ジャンプ14号感想

 ジャンプ感想一つ書くにも週末を待たねばならんとは。どうも会社という奴は、僕の人生の半分くらいは自由にできると思ってる。やはり四千円四千万円拾うしかないのか……。
 ◆サムライうさぎ (第一羽 『うさぎは跳ねる 跳ねるはうさぎ』)
 ユンボルと入れ換えということもあり痛烈にDISる気満々で読み始めたところ意外や意外、なかなか良い出来だったのでこれはちゃんと誉めてやらねばならぬ、と思い直していたところ周囲の人々みんながみんな、あまりに可愛がってらっしゃるのでじゃあ僕が加えて何か言う必要もないなと思うに至った。この間実に六日。
 それでも一つだけ述べさせてもらうなら、飛ぶ斬撃の一つも打てねば武士にあらず、という風潮のはびこるジャンプにおいて、それを「ハゲとハエで死ぬ職」と言い切ったのが偉い。がんばれー。
 ◆太臓もて王サーガ (第78章 『ラブ・デスティニー』)
 「最初から最後までクライマックスだぜ」は確かに、まるでユンボルのためにあるようなお言葉。そうだよ、逆に考えるんだ。「終わっちゃってもいいさ」と考えるんだ。シャーマンキングのあのタルい中盤を取り除いて、純度を上げたのがユンボルって考えるんだ。……ちくしょう。
 ◆テニスの王子様 (Genius 336 『最終決戦』)
 うわあ本当に勝ちやがった。いや、僕も手塚が勝つだろうとは言ったけどさ(id:rindoh-r:20070219)。言ったけどさ!
 ・「あり… ワイは?」「ワイまだ越前と戦ってへんでぇ」
 「主人公が消化試合をさせられる」という不条理よりも、「人類相手に手塚が敗北する」という不条理の方を忌避した許斐先生。これを読んだとき、水島新司先生の伝説級名台詞「気づいたら岩鬼が打っていた」*1を思い出したんですが、どうでしょうね。許斐先生的には「気づいたら手塚が勝っていた」というより、むしろ最初から勝たせる気満々だった、という方がしっくり来るようにも思えます。

「なるほど確かにビックリした。だけどよその後長年引っ張って来た主人公対決がお流れになって困るって思わなかったか?」
「うん。今考えれば確かに。でもその時は「ああこれで読者をびっくりさせられる」って思ったらもう 読者の呆れる顔が見たい一心で 他のことはあんまり…」
「こいつ出たての芸人か」「しかも天然系だ」

 六年経っても出たての芸人。しかも"天衣無縫"と"才気煥発"を常時同時発動。本当、貴方には救われる。いわゆるブルーマンデーなるものに、僕が世間で言うほどの憂鬱を覚えないのは、ただただ貴方の存在故なんだ。