西尾維新『DEATH NOTE』読了(ネタバレ)

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

 ようやっと読みました。長らく懸案事項であった西尾先生版デスノート、『アナザーノート・ロサンゼルスBB連続殺人事件』。ひとことで言って、面白かったですよ。西尾先生に対して僕がこの言葉を使うこと、このことの重みを理解してくれる貴女がまだそこにいてくれれば嬉しいのですけど。
  • 何の釈明もなく“生来の死神の目を持つ男”が登場したときの「やりおったァー!」感。
  • そしてデスノート不在の状況下における死神の目の意外すぎる活用法。もちろん用途は殺人目的。
 この二点のみを以ってして、この二次創作には価値があったと断言できる。南空ナオミのキャラが違うだのLタソの扱いがあんまりだの、そんな繰言しか出てこないような連中は全員まとめて糞を喰らって西へ飛べという感じである。ま、メロの一人称が“僕”なのは良かったけどね。
 では以下に、“生来の死神の目を持つ男”ビヨンド・バースデイの驚愕の殺人手法を紹介しよう。
 まず前提として、死神の目を持つ男は“殺人自体が目的”派“殺人対象はわりと誰でも良い。だから死神の目で通行人を眺めて、
 1.“寿命が残り一日だったら
 ⇒“そいつは今日確実に殺せる相手だ。そして放っておいても他の要因で死ぬはずなので、特に良心も痛まない。GO!
 2.“寿命が二日以上あるようであれば
 ⇒“そいつはどう頑張っても殺せない。止めておこう。
 ……西尾先生はちょっと天才なんじゃないかと思う。僕がこの言葉を使うこと、このことの重みを理解してもらえると嬉しいのですけど。
 評価:【B+】