海堂は怒りでデビルと化し 乾は死に瀕してゲンバーと化す / 週刊少年ジャンプ42号感想

 「たまにはテニス以外の感想も書いてくださいよ」と名も知らぬ貴女が言ったので、9月17日は正岡子規の誕生日。

テニスの王子様(Genius 358 『海堂覚醒』)
・海堂までデビル化した件について
 未だ赤也のデビル化自体何が何やらよくわかっていないというのにこの超展開である。許斐先生、応用問題出すのは基本問題の答え合わせが済んでからにしてもらえませんか……?
 大体、海堂にはこの手の話が多すぎるのである。トルネードスネイクも原理がさっぱりわからない内に奈良に対策打たれたり。
・死んだと思ったら生きていた、と思ったらやっぱり死んでいた乾先輩について
 なにやらゲンバー大王の最期を見るかのようであった。

乾「いいぞいいぞグッジョブだ赤也君 だがこれしきでは!」
乾「ぐおおっ!?」
海堂「効いてねえと思ったら効いてた!」

■リボーン
 グローブに指輪にボックスに。アイテムが多すぎてちょっと厳しい……。話がよくわからなくなってきた。序盤を適当に読み流してしまったのがマズかったなァ。面白そうな匂いはしているのだが。
 「あらゆる偶然がボックスを発明する方に作用した」という話はSF心をくすぐりますね。規定された未来のために過去が強制改変されるのだわ。『Self-Reference ENGINE』的な。
銀魂
 本当に、この漫画の「言ってることとやってることの乖離」は度し難い。
 ここまでざんざん肉体の年齢より魂の年齢が大事、みたいな話をしておきながら、年老いたお妙さんの姿は極力映さない親切設計ですよ。決めゴマに合わせて若返ってんじゃねえ。
 この手の、なんとなくいい事言ってる風に見えるけれどもよくよく考えてみると筋が通ってない、という状況はこの漫画で毎度のように見られるので、皆さん注意して読んでみると良いですよ。まったく、D.Gray-manの次くらいに人気の理解できない漫画だぜ……!
魔人探偵脳噛ネウロ
 先週のあの引きのあとにこの話というのが実に邪悪だ。お母さん死んじゃうの?
P2!
 サイドワインダーといい裏面打法といい、眞白くんの強さは相応のリスクを背負ったものだった、という話。彼がリスクを冒してでも手早く強くならなければならなかった事情も既に説明済みであり、うん、かなりの良キャラに育ってきた。つまり、眞白裕也はクラピカだったのである。
 僕としてはもうちょっと、眞白くんの「危なげのある強さ」を堪能したかったので、警告は時期尚早じゃないかなーとも思ったが、そんな余裕のある掲載順でもないしな。この調子でそれなりに頑張り続けてほしい。今のジャンプでは五番目くらいに楽しみにしてる漫画だよ。