秋田禎信『我が運命導け魔剣』読了
我が運命(さだめ)導け魔剣 (富士見ファンタジア文庫―魔術士オーフェンはぐれ旅)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1999/04
- メディア: 文庫
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ここまでの話の流れとしては、西部編のラストで世界の秘密が色々わかり*1、同時にちょいと大陸滅亡の危機があったりしたものの*2主人公姉の犠牲によってそれは一旦延期*3。主人公には行方不明になった姉の捜索という新たな目的が生まれるが、当てもないのでとりあえず近場の温泉街に行ってうだうだしてたらそれだけで11巻と12巻が終了した。という感じか。ようやく新展開の13巻。
新展開ということで、それなりに新キャラが出てくるのだが、そうだった、この新キャラどもの目的というか、行動原理が今ひとつ掴みづらいのがストレスだったんだよなーと思い出した。一話完結形式ではなくなるので、謎のキャラが謎のまま次巻に持ち越されるケースも増える。そして何よりコルゴン。元より「何を考えてるのかわからない人物(実は何も考えていないかもしれない人物)」と評されていたが、こいつが本当に最後まで何考えてんだかわからないんだよなあ。今回の再読では彼に注目して読みたい。少しは何かわかるだろうか。
◆今巻の新キャラ
- ロッテーシャ
- 剣術道場の師範代。17歳女。父の死後若くして道場を継いだが、同じく父の遺した魔剣フリークダイヤモンド(天人種族の魔術道具)を巡る抗争に巻き込まれてひどい目に遭う。具体的にはコルゴンに斬られて致命傷を負う(が、レキの魔術で一命を取り留める)。
- コルゴンとは元夫婦。
- 剣術道場の師範代。17歳女。父の死後若くして道場を継いだが、同じく父の遺した魔剣フリークダイヤモンド(天人種族の魔術道具)を巡る抗争に巻き込まれてひどい目に遭う。具体的にはコルゴンに斬られて致命傷を負う(が、レキの魔術で一命を取り留める)。
- ヘルパート
- 人間に擬態したレッド・ドラゴン種族。ドラゴン種族の聖域から派遣されたエージェントであり、フリークダイヤモンドの奪還が任務。強い。らしいが、他のドラゴン種族と比べるとあんまり強くなさそうに見える。
- ライアン
- 聖域のエージェント。ヘルパートの相棒であるが、人間。同じくフリークダイヤモンドを狙い、ロッテーシャの道場に門下生として潜入していた。
- 天人の魔術道具『緑宝石の鎧』を使う。強い。が、その外見は緑の全身タイツであり、激ダサ。
- 聖域のエージェント。ヘルパートの相棒であるが、人間。同じくフリークダイヤモンドを狙い、ロッテーシャの道場に門下生として潜入していた。
- コルゴン
そしてコルゴンの行動。剣を奪うためにゴロツキを率いてロッテーシャの門下生を闇討ちとか、迂遠すぎる。剣がライアンの手に渡るとすぐに興味を失くしたようにも見えるし。ロッテーシャの手から離れればそれで良かった、とか? やー完全に忘れてるな。すごい素直に楽しめてる。ここら辺を気にしつつ、次巻へ。