ペルソナ4雑感
- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: Video Game
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というわけでペルソナ4やってます。面白いです。自分のペースで動かせるようになるまでに三時間掛かる導入(その間、イベント戦闘が三回あるだけ)は吐くかと思いましたが、それ以降は。
パッと見のシステムが前作ペルソナ3と全く同じであったため不安もあったのですが、実際やってみると細部が色々洗練されてることがわかります。特に戦闘・探索パート。前作はこの部分があまりに単調であったため流行語「タルタロスまじタルタル」を生むに至りましたが(ローグでもないのに自動生成ダンジョンは死ねという話、および全ての戦闘が「転ばし」に集約される作業感)、このあたりは丁寧に改善され、戦闘が面白くなっています。戦闘が! 面白く! なっています(大切なことなので二回言いました)。転ばしからの一斉攻撃は依然として強いんですが、これが全てではなく、狙えるときに狙う選択肢の一つ程度には弱められた感じ。どちらかというと時代は各個撃破です。この点が僕の好みにあった、ということでもありましょう。
あと、今回は素早さの高い敵はちゃんと先に攻撃してきます。味方も同様。「すばやさの価値が高いゲームは良ゲー」と言ったのは僕ですが、その点でもマル。
主人公について
髪型がそれっぽかったので「海馬瀬人」と命名。ペルソナを召喚するときにカードを出すのも、新型のデュエル・ディスクを使っているからと捉えれば良い……、とか考えての名前であったが、失敗だった。メガネをかけたその御姿を見るに、どう考えても「手塚国光」が正解だった。戦闘終了後にメガネの位置を正しているときとか、間違いなく「油断せずにいこう」って言ってる。間違いなく。今作では主人公の非戦闘パラメータは五種類(勇気、伝達力、寛容さ、など)あるが、前作とは違い「魅力」の項目がない。それもそのはず、手塚部長ならば最初から魅力MAXだからであろう。男女・非生物問わず、今作の主人公は最初からモテモテであるが、手塚だと思えばごく自然なことである。
仲間たちについて
なんか最初からすっごい仲良し。というのはシナリオの構成に拠っているところがある。ちょっとネタバレになるが、今作ではペルソナを発現した人間が新たに仲間に加わる際、同時にそいつの物語が語られる形式になっている。仲間になった時点でそのキャラクターの人格は既に発見されており、最初から主人公とは屈託のない関係性を築く。これは、初めは寄せ集めの仕事仲間だった特別課外活動部の面々が、話が進むにつれ徐々にそれぞれの人格を表出させていく、という3のようなオーソドックススタイルとは逆を行くものだろう。仲間になる時点で物語が語られるということは、仲間に加わった後、そのキャラクターの物語はもう終わっている、ということになってしまってアレなのだが、その分3の主人公-順平や、ゆかり-美鶴のようなギスギス感はない。ギスギス感がないのがイコールでプラスというわけではないが、みんなすごく楽しそうに戦うので、見ていて和むのは確か。
花村くんはペルソナを呼び出すために毎回毎回フィギュアスケートのスピン・ジャンプのような謎の予備動作を行うし、千枝ちゃんは戦闘終了ごとに無意味なムーンサルトを繰り返す(スパッツなので安心)。
その挙句前作のように『疲労』状態になるようだったらゲラゲラ笑いながら向日*1認定するつもりだったのですが、残念ながら(?)今回は疲労のシステムはないのでした。千枝ちゃんは今日も元気に飛び跳ねてます。