ジャンプ感想日記

 今週のジャンプの巻末にHUNTER×HUNTER復帰の広告を見たような気がしたが、どうやら夢の中の出来事だったらしい。だったら僕はもう夢の中で暮らすよ……。
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 とはいえ、最近BLEACHが楽しい。すごく楽しい。これは長く続く冨樫・許斐不在のジャンプをそれでも読み続けるための避難措置としてのセルフ精神改造がなされたせいかもしれないが、それを差し引いてもたぶん楽しい。
 特に楽しかったのは、ちょっと前の話になるけど、過去編を抜けて偽空座町上空に十刃チームと死神隊長連が揃い踏み! の回だ。あの一話こそ、たった19ページでもってBLEACHのすべてを語るに足る「奇跡の一話」と呼んでも大げさではないだろう。あの回の載ってるコミックスが出たらそこだけ買う。

射場「ここは先ず頭を叩くんがスジですかいの」
狛村「いや藍染の能力は特殊だ 集中して対処する為には周りを先に倒すべきだろう」
京楽「誰が一番強いかな? 十刃の3人の中で」
浮竹「難しいな… 藍染に聞いてみない事には…」
日番谷「問題は十刃との戦闘中に藍染が手を出さない保証は無え・って事だ」
松本「…ですね」

 ソウル・ソサエティの高官連中が雁首揃えてこのボンクラっぷりである。「各個撃破したいな〜、でも無理だよな〜」と愚痴ってるだけ。この後、あまりにあんまりな部下連中にキレた山本総隊長が自ら分断用の技を放つ。まさしくBLEACHとしか言いようのない展開である。
 これを見てなお部下たちは「やれやれ、山じいご機嫌ナナメだよ(藍染のせいで)」くらいの舐めた態度。いや、山じいがキレてるのは君らに対してだから。
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 『PSYREN』は読んでるといつも落ち着かない気持ちになる。というのもこの作者の人、(『みえるひと』のときから感じていたことだが)僕とすごい好みの方向が似てるのだ。そういう意味で読んでて共感を覚えはするのだが、しかし、面白いかと言われるとそんなでもない。それは岩代先生の漫画力の問題なのか、それともこの方向性がそもそも駄目なのか。
 後者だとすると(僕にとって)結構深刻だ。不遜な言い方になるんだけど、もし今僕がジャンプ漫画の原作をやることになったとして、ものすごい頑張ったとしてもサイレン止まりになるんじゃないか。もうちょっと不遜じゃないように言い直すと「僕と同じ好みの人が僕の読みたい漫画を描いてくれてる! すげえ! にも関わらずつまらねえ! これって僕のセンスが駄目駄目ってことでは?」という感じ。
 僕はもっと、「サイレンを面白くするためにはどうしたら良いのか」を考えることにリソースを割くべきかもしれない。僕のために。
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 『ぬらりひょんの孫』は陰陽師の子がだんだん可愛くなってきた。というか服装。体操服(上)に制服スカートの組み合わせがこれほどのものとは……ッ! 絶妙にダサいところがポイント。この点はジャージ至上主義者であるところのid:yoghurtさんにも意見を伺いたいところである。
 しかし、この格好には一つ問題がある。それは、この装いは、あくまで緊急避難的にしか成立し得ないはずである、という点だ。陰陽師っ子が最初この格好になったのは、鼠妖怪との戦闘で制服の上が駄目になったからであった。これは正しく緊急避難だ。しかし、あの戦闘からもう何日も経過している。これだけ経ってもまだ替えの制服が届いていないというのは些か不自然ではあるまいか。これでは、あの格好は彼女がわざとやっていることになってしまう……、つまり「あざとさ」が生まれてしまう……!
 彼女があの格好を続ける理由、それを見出すのが喫緊の課題である。課題ばっかりだな僕は。