秋田禎信『我が胸で眠れ亡霊』読了 / オーフェン再読(03)
我が胸で眠れ亡霊 (富士見ファンタジア文庫―魔術士オーフェンはぐれ旅)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
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ただ、それにしてもクリーチャーってのはな。基本的にわけのわからないものは出てこない、魔術に出来ること・出来ないことのはっきりしたオーフェン世界にこういうのが出てくると違和感あるよな。“転移の魔術の応用で〜”とか、人間の魔術士によるものとしては明らかにオーバーテクノロジーだ。ここらでオーフェンの戦闘能力を見せておく必要がある→しかし人間相手だと派手な魔術は使えない(当たると死んじゃうので)→とはいえドラゴン種族相手だと派手な魔術も通用しない→間を取ったそこそこに強い何かが必要、という事情は読み取れるが……むう。
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あと、事情を聞いたオーフェンがヒリエッタに掛ける言葉。
「少し……思い詰めすぎなんじゃねえのか?」
キーワード「思い詰めすぎ」がここでも登場。今度はオーフェンから他へと向けた言葉として。戦闘時に“キリランシェロ”に戻りつつも、それでも一巻の時点(http://d.hatena.ne.jp/rindoh-r/20080907/p1)とは違うんですよ、ということをここで確認するわけだな。