秋田禎信『我が森に集え狼』読了 / オーフェン再読(04)
我が森に集え狼 (富士見ファンタジア文庫―魔術士オーフェンはぐれ旅 4)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1995/05
- メディア: 文庫
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ああでもあれかなあ。この巻で、マジクが「たまたま」巧く立ち回れてしまったせいで、それを見たオーフェンが弟子を過大評価してしまった、という見方はできるかな。マジクはほっといてもまあまあ如才なくやるだろう、という印象を得てしまったせいで、のちの暴走に気づくのが遅れ、西部編ラストでのコンフリクトに至る、と。そういう観点ではちゃんと繋がってるか。
「力、ねえ……」
マジクは頭の後ろで腕を組んで、ぼんやりと言った。
「そんなに必要なものかな?」
そう言えば、この頃のマジクはあんまり上昇志向がない。この気負いのなさも、この段階ではいい感じに働いていたのだろう。