読書

森見登美彦『新釈 走れメロス 他四篇』読了

新釈 走れメロス 他四篇作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/03/13メディア: 単行本購入: 35人 クリック: 814回この商品を含むブログ (340件) を見る 『夜は短し歩けよ乙女』がまだ途中なので断言はできない。できないがしかし、直感はでき…

かつてここは書評サイトと呼ばれていた

年明けからはや三ヶ月、気づけばジャンプの話しかしていない。こんなはずじゃなかったドリームハンター。揺れてるロンリハート。でも僕は知らなかったのだ、この世には、本を読むことすらままならない満員電車が存在するということを。 ・皆川博子『死の泉』…

森博嗣『ηなのに夢のよう』読了

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (212件) を見る 柔軟体操は続く。このシリーズで森先生が何をなさろうとしているのか、もうさっぱりわ…

浦賀和宏『松浦純菜の静かな世界』読了

松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/02/08メディア: 新書購入: 3人 クリック: 31回この商品を含むブログ (87件) を見る ああ、こういう話? どういう先入観によるものか、もっとアンチェインな世界観…

浦賀和宏『透明人間』読了

透明人間―UBIQUITY (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (30件) を見る やーい島荘ー。島田荘司主義ー。(大鑑巨砲主義的な意味合いで) いや、実際のところ…

東のツンデレVS西のクーデレ、頂上対決 / 『人間は考えるFになる』

人間は考えるFになる作者: 土屋賢二,森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (67件) を見る 土屋賢二 / 森博嗣『人間は考えるFになる』読了。対談本です。お茶の水女子大学教授にしてエッセイ…

谷川流『涼宮ハルヒの消失』読了

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/07/01メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 232回この商品を含むブログ (809件) を見る ・読んだ。涼宮ハルヒ系列の中で一番評判の良い四巻め。 ・読…

浦賀和宏『ファントムの夜明け』読了

ファントムの夜明け (幻冬舎文庫)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/03/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (27件) を見る うーんどうだろう。なんかふわふわした話でした。ふわふわ。 最後までジャンルが掴めない、って…

ファック文芸部誌をファック読了

読み終わりましたよーファック! いずれ劣らぬ怪作ばかりでしたけど、その中から特にお気に入りの三作をここに紹介致しますぜシット! 『バール、金、銀』 id:sloegin氏 頭が茫洋とした感じの大学教授が突如現出した巨大扇風機に飛ばされながら「これはいけ…

不意を衝く人格発見 / 浦賀和宏『彼女は存在しない』感想

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/10/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (50件) を見る 素晴らしい。実に見事な『人格発見』様式*1である。 完全にDQNだと思ってたあんちくしょ…

死ね、テキスト論者、死ね、と友人は言った

書評メソッドの話。 「それならあらすじを話してやろう。読む愉しみを奪うことにはならないからな。私はねたみ深い男だから、私の話すあらすじはおもしろいぞ」 「ねたみ深いと、どうしてあらすじがおもしろいんですか?」 「実物よりも私の話のほうをおもし…

岡崎祥久『独学魔法ノート』読了

独学魔法ノート作者: 岡崎祥久出版社/メーカー: 理論社発売日: 2005/02メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (14件) を見る もしもきみが、魔法のことをすっかり忘れているなら、僕は、必死の思いで叫んで伝えなければならない──このノートを…

『笹の葉』に見るモテ要因パラドクス / 谷川流『涼宮ハルヒの退屈』

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 88回この商品を含むブログ (618件) を見る 友人が『涼宮ハルヒの憂鬱』(ASIN:4044292019)以下全巻を貸して…

浦賀和宏『眠りの牢獄』読了

眠りの牢獄 (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/05メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (19件) を見る こちらはシリーズではなく単発作品。なかなか丁寧で、そつのない新本格系ミステリに仕上がっている──の…

浦賀和宏『学園祭の悪魔』読了

学園祭の悪魔 (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/02メディア: 新書購入: 1人 クリック: 83回この商品を含むブログ (19件) を見る 安藤シリーズ第六作。うーむ、プロットが単純なわりに混沌とした印象を受けるなあ。何の話…

森博嗣『少し変わった子あります』読了

少し変わった子あります作者: 森博嗣出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08/30メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (128件) を見る ・装丁が良いなあ。漠とした女性の顔と白い空間。ほとんど夜の話なのにね。 ・予約する度に場所の変わ…

京極夏彦『邪魅の雫』読了

邪魅の雫 (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/27メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (619件) を見る◆京極堂、セカイ系を語る 以前(id:rindoh-r:20061009)「やーいセカイ系」「セカイ系って言…

世界って言えない / 『邪魅の雫』600ページまで読了

邪魅の雫 (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/27メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (619件) を見る 「そうか…… 今 世界中 あいつの敵なのか……」 「えらく狭い世界を思い描いたろ」 ──ウエダハ…

浦賀和宏『記号を喰う魔女』読了

記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/05メディア: 新書購入: 3人 クリック: 202回この商品を含むブログ (27件) を見る 安藤シリーズ第五作。端的に言いますと今回は『カニバリズムの島に知らず連れて来られた…

『邪魅の雫』進捗度:【52%】

事件の話になるとペースアップするな。

ジャック・リッチー『クライム・マシン』読了

クライム・マシン (晶文社ミステリ)作者: ジャックリッチー,Jack Ritchie,好野理恵出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2005/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (108件) を見る 『このミステリーがすごい!』2006年海外編で第…

『邪魅の雫』進捗度:【26%】

京極堂、今度はセカイ系を語る。

『邪魅の雫』進捗度:【20%】

京極堂が書評サイトについて語り始めたよ。

『邪魅の雫』進捗度:【7.5%】

今回のテーマは引きこもりVS世間でしょうか。

森博嗣『λに歯がない』読了

λに歯がない (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (231件) を見る うーん、まいった。これまでなんとか、森先生の思考をトレースし、仕掛けを見抜き、Gシリ…

浦賀和宏『とらわれびと』読了

とらわれびと―ASYLUM (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (21件) を見る 安藤シリーズ(っていうの?)第四作。デビュー作からは想像もつかないほど派手派手…

ドラマ版『カクレカラクリ』感想

観ました。録画しておいた奴を昨日、ペプシ・コーラ飲みながら。原作を読み、なおかつドラマの方も観た、そのうえ更に当サイトの読者でもある、なんて人は恐らくこの世に十人いないと思うんですけど、五人はいると思われるので書きます。その五人のうち三人…

古川日出男『ボディ・アンド・ソウル』読了

ボディ・アンド・ソウル作者: 古川日出男出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/08メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (59件) を見る 私小説風。 私小説風なので古川日出男っぽい人が主人公です。担当編集の人と飯を食いながら次作の構想を…

森博嗣『カクレカラクリ』読了

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep作者: 森博嗣出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2006/08メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (180件) を見る コカ・コーラ社がスポンサーについた御本。そのおかげで若干安い? 9/13…

乙一『天帝妖狐』読了

天帝妖狐 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/07/19メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 59回この商品を含むブログ (163件) を見る 中篇二作を収録していますが、一作目の『A MASKED BALL』が実に良かった。高校のトイレの落書きを巡…